正確な形状表示
丸は丸、角は角に、垂直は垂直に、連続傷は線状に表示!板厚16.5mmの底面側に深さ5mmの垂直スリットの例
a:フェイズドアレイ表示 スリットの上端と下端を表示 連続傷
か、2個の傷か不明。
b:マルチSAFT 垂直は垂直に描画、連続した1つの傷であ
ることが確認できる。
板厚40mmの底面側に深さ6mmの垂直スリットの例
a(左):フェイズドアレイに近いシングルSAFT表示 垂直スリッ
トは円弧状に表示される。
b(右):ルチSAFT 垂直は垂直に描画、連続した1つの傷で
あることが確認できる。
板厚16.5mmの表面側に深さ5mmの垂直スリットの例
a(上段):シングルSAFT表示 スリットの下端を表示 連続傷
かは判断不可。
b(下段):マルチSAFT 垂直は垂直に描画、連続した1つの
傷であることが確認できる。
縦波垂直アレイ探触子例 (1φ横穴)
|
送信パルスをCH1から送信し、CH1からCH16まで順次切り変えて受信します。次にCH2から送信して、CH1から16CHで順次切り変えて受信します。同様にして16CHまで送信を切り換えながら16CHで受信していきます。これによって、256通りの受信信号を採集します。1つの欠陥からは256通りの傷信号が得られることになります。
採集された信号の1つには、送受信振動子の位置関係、伝搬距離、信号振幅が含まれます。1つの欠陥信号位置は楕円関数で表されますが、2つの楕円関数によって欠陥位置が特定されます。256通りの組み合わせ演算によって位置が正確に特定できますので、欠陥形状が正確に描写できることになります。さらに、256通りの信号の振幅を積算することにより感度は増大し、SN比が飛躍的に向上されます。さらに、グレーチングノイズなどの疑似ノイズは発生しません。
画像表示にはSAFTシステムが採用されています。
溶接部の斜角探傷の場合には、余盛りデポの出っ張りのために、プローブを溶接部に近づける距離に制限が出ます(接近限界長さ)。このために、溶接部探傷では底面やさらに表面にて反射するスキップ探傷が用いられます。これまでのフェイズドアレイでは、リアルタイムでの折り返し表示が出来ませんでした。A1550では、領域を直射、1回スキップ(奇数回)、2回スキップ(偶数回)の3領域に分割し、それぞれの領域毎にSAFT処理して合成するマルチSAFTを採用しています。
フェイズドアレイよりもシンプルな切り換え処理により、画面書き換え速度25画面/秒を実現しています。
a: S00 直射SAFT b:マルチSAFT
探触子/プローブ
設定を簡素化するために、少ない数の探触子で幅広い用途をカバーできる探触子を開発!縦波垂直、横波斜角の2個で厚さ250mmまでの大概の用途に対応可能。表面は摩耗しにくい複合材で保護されています。
縦波アレイ垂直探触子 M9060 4MHz
16CH広帯域 ±30°をカバー
横波アレイ斜角探触子 M9065 4MHz
16CH広帯域 35°~85°をカバー
PDFカタログA3表
PDFカタログA3裏
|